急に3時間空いて商店街に
石垣島に来たのは初めて。沖縄県自体17年ぶり。3月末の沖縄は気温25度でカラッとしていて、もう石垣空港に着いただけで「よい……」とうっとりした。
2泊3日の旅程の2日目のこと。この日は竹富島に渡るつもりで、レンタカーを運転して石垣港離島ターミナルに向かった。そこに建つ黄金の具志堅用高像については、既に当サイトの朝エッセイに書いた。
このとき10時15分くらい。私たち家族はホテルで朝食ビュッフェをたらふく食べ、部屋でしばらくぐったりし、10時30分発のフェリーに乗れるかな~と来たのだった。
しかしフェリーは既に満席。次の11時の便も既に満席で、その次が13時30分。
ここまで来て竹富島に渡らない選択肢はない。兎にも角にも13時30分発のフェリーを抑える。一安心。一安心だが3時間も空いた。どうしよう。
調べてみると、離島ターミナルから歩いて数分のところに商店街がある。なんと「日本最南端のアーケード商店街」だという。
そういえば石垣島、とにかくあちこちに「日本最南端」を謳うものがあるのだ。ロードサイドにあるドン・キホーテもCoCo壱番屋も、店頭にでかでかと「日本最南端!」と書いてあった。
じゃぁ日本最南端のアーケード商店街ってどんな感じなんだろう? と来てみたのが、石垣港から徒歩10分ほどにある「ユーグレナモール」である。
おみやげパラダイス
ユーグレナモールは「中央通り」と「銀座通り」という、南北に伸びる2つの通りから構成されるアーケード商店街だ。全長130メートルほどの通りが、1ブロック挟んで平行に並んでいる。
さっそく「中央通り」に行ってみる。
足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのはお土産屋さんの多さであった。
とにかく「物」の圧に圧倒される。単位面積あたりの物の量が多い。全店舗の物を一回全部外に出してみたら小学校の体育館くらい平気で埋まるだろう。一列に並べたら東京からサンフランシスコまで届くだろう。
東京からサンフランシスコまでの距離は約8,200キロメートルらしい。さすがに言い過ぎた。
それはともかく、そんなお土産屋パラダイスのなかに「日本最南端の駄菓子屋」がある。
実はここも沖縄土産の店なのだ。さまざまなお菓子の沖縄限定フレーバーが、駄菓子屋の密度でギチギチに並んでいるのである。ねるねるねるね沖縄パイン味、沖縄ブラックサンダー(黒糖)、キットカット紅いも、コロロ石垣島パイン……!
全部気になるけど、こんなにたくさん買い込んでいたらきりがない。これからフェリーに乗るし。
そんな悩みを見透かすように置いてあったのが、350円の詰め合わせパック。小分けのお菓子を何種類かまとめて売っていた。これは助かる。このまま人に配ってもいいしね。
八重山メガネセンター
中央通りの真ん中あたりには「石垣市公設市場」という建物があった。
市場。なんと魅力的な響き。中をのぞくと、肉も海鮮もフルーツもあるのが見える。
しかし私たち家族は既にホテルの朝食ビュッフェを腹いっぱい食べてきた。全然お腹が空いていなかった。
時刻は11時すぎ。まだお昼には早い。一旦スルーしよう。
ここまでの流れで勘の良い方は「この商店街レポート、全然食べ歩きしないな」と思ったかもしれない。そういうことである。
さて中央通りもそろそろ終盤。ここに来て、急にお土産屋ではない店舗が目に入ってきた。
そうだった。ここはお土産屋パラダイスではなくて「商店街」だった。地域に根ざしたお店もちゃんとあるのだ。
ここで中央通りは終わり。隣の「銀座通り」に向かいながら、周辺をぶらぶら歩く。まだフェリーが出るまで2時間ある。我々には時間がある。豊かさとは持っている物の多さではなく無駄に使った時間の多さだと、ドンデコルテの渡辺銀次さんも言っていた。

